患者の支えとなる精神科のデイナイトケア

精神科のデイナイトケアとは、精神科のデイケアの1つです。統合失調症や気分障害、不安障害、アルコール依存症や知的障害を持つ患者が日帰りで行うリハビリテーションのうち、実施時間が朝から夜までの1日10時間のものをデイナイトケアと呼んでいます。3食の食事が提供され、多くの施設ではデイケアとナイトケアを組み合わせた9時~20時の間が実施時間となっています。

デイナイトケアは、精神的な疾患によって社会生活が困難な患者が決まった時間にリハビリに通うことにより、精神疾患の再発と再入院を防ぐことを目的として実施されています。リハビリの内容は文化的なものから運動まであり、パン作りや編み物、釣りやヨガ、英会話などの活動を通して、患者同士が交流することによって、心の安定を得、社会復帰の練習にもなっています。

国による人員の基準では、デイナイトケアは利用者が30人、50人、70人までと決まっていて、それぞれに精神科の医師1人と作業療法士か経験のある看護師1人が専従することになっています。また、それ以外に30人規模では看護師か精神保健福祉士、臨床心理技術者、又は栄養士のいずれか1人が専従します。50人、70人規模のものは看護師又は准看護師が1人専従することになっています。

デイナイトケアにおける看護師主な役割は、患者の症状の変化を察知したり、相談相手になったりすることです。精神的な疾患がある患者の社会復帰を後押しする仕事なのでやりがいも大きく、患者の家族の支えにもなります。